第 67条 使用制限の義務

REACH規則第67条は2009年6月からMarketing and Use Directive(危険な物質および調剤の上市と使用の制限に関する指令)に取って代わり、EU域内の全ての供給者は、構成部材を取引先の製造者に供給する際に付属書XVIIに規定された使用制限を遵守しなければなりません。

Marketing and Use Directive (76/769/EC) は1976年に導入された指令で、EU 域内における製造者と特定された物質の使用に制限を設けています。塗料・プラスチック・コーティング剤へのカドミウム使用制限や塗料への炭酸鉛や硫酸塩の使用制限など、一部の物質制限は既にRoHS 指令で取り扱われています。また、Marketing and Use Directiveは電気電子機器に適用される可能性のある23の物質を追加しました。

現行のMarketing and Use Directive にはいくつかの実用的な問題があるため、欧州委員会はそれらをEACH規則に含むことでこうした物質制限の公布・試行を強化することを決定しました。 REACH規則の下で欧州委員会は上市と使用に加えて、物質の製造に新たな制限を設けることができます。

こうした物質制限の規制と施行は第67 条に基づき2009年6月以降強化されます。また第67条はこうした物質制限をEU域内で構成部材または機器を製造・輸入・転売する構成部材供給者または機器製造者に明確に適用しています。

第 67条は2009年6月以降、以下を規定しています。

「危険な物質は付属書XVIIの制限に従う場合を除き物質そのもの、調剤または成形品を問わず、製造・上市・使用してはならないものとする」

第3条 (12) は「上市」の意味を以下の通り定めています。

「有償、無償を問わず、第三者に供給または利用可能にすることをいう。輸入は上市と見なされるものとする」

REACH規則の「上市する」の新しい定義の下で、構成部材供給者と機器製造者は商品を製造・輸入・転売する際に物質制限に従わなければなりません。また、法の執行行為はサプライチェーンの全ての関係者が対象となります。個別的には以下に対して法の執行を行なうことができます。

  • 物質制限を遵守しない製造者に構成部材を供給するEU域内の供給者
  • こうした構成部材から製品を製造し、物質制限を遵守しないEU域内の製造者

構成部材供給者および機器製造者向けのREACH規則の詳細は ENVIRON/COCIR Guide をご覧下さい